クロスバイクで淡路島1周・3日目

 

 

 

「えっ!?この高低差をクロスバイクで!?真夏の地獄ライド淡路島1周の旅」

 

 

 

3日目(最終日)

 

 

おはようございます(またもや4:30に起床)

 

今日はいよいよ最終日ですね。

前日に買い込んでおいた豆乳とヨーグルトを投入して出発です。

 

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虎徹くんも名残惜しそうに爪とぎしてくれました。

トロフィーハウスさんは、バイクが大量に置いてあったり、ご本がたくさんあったりとご主人の趣味のかたまりです。

もっとご主人ともお話ししたかったですね。

海ほたるも見たかったし、虎徹くんにも会いたいし、ぜひまたお邪魔したいお宿です。

ありがとうございました。

 

ぐっすり眠ったので3日目も元気いっぱいです。

後は岩屋のフェリー乗り場を目指して走るだけ!

正直ここまで来るともう海も見飽きてます。

道もほぼ平坦なので、消化試合感は否めません。

 

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5kmごとに立っている看板をスモールアチーブメントにして、回収していきます。

 

淡路島の北端を回ると

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やっと見えてきましたよ!

明石海峡大橋

しまなみ海道ではいろんな橋を見て各々の美しさに感動しましたが、やっぱり日本一はここです。

本当に美しすぎる。

雄大で、神秘的な印象さえ受けます。

淡路島を一周してきた感慨も相まって余計でしょうか。

 

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フェリー乗り場には9:30ごろに着いたと思います。

帰りのフェリーには2階のオープンデッキがついていたので、そこからずっと橋を眺めていました。

明石海峡大橋の下を見たの初めてかも。

海風も気持ちいいです。

 

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明石に着いてからは慣れた道です。

ほとんど坂道もなく道の走りやすさに感動して爆走。

cafe Ding Dongさんのモーニングに滑り込みでお邪魔して、めちゃんこうまい朝ごはんをいただきました。

 

 

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3日目はこんな感じです。

一番きつかったのはやっぱり1日目ですかね。

淡路島を舐めてました。

 

夏場ということもあって、地元の方や同じ自転車乗りの方にあまり出会わなかったのは少し寂しかったです。

1人旅の醍醐味といえば、やはりその地での出会いですからね。

まあ今のご時世は、あんまり出会わないほうがいいのでしょうけれど。

 

今回修正を図った

・ポカリを飲んで下痢予防

・パッドでお尻保護

ですが、結論から言えば大成功でした。

暑い日には必ずと言っていいほどお腹を壊す体質ですが、ポカリのおかげで全く快調でした。

南の峠地帯はなかなかトイレもないですし、コロナの影響でコンビニのトイレも封鎖されたりしていましたので、もし下痢していたら地獄でしたね。

 

お尻も全く痛くなりませんでした。パッドも良かったし、こまめな血流解除も功を奏したのかなと思います。

自転車乗りの人はインポテンツになりやすいと言いますからね。

しっかり圧迫を解除するのは大事ですね...。

 

次回はロードバイクに乗って、この島を訪れたいと思います。

しっかりパンク修理の方法も勉強しておかなきゃ!

 

ここまでご覧いただきありがとうございました。

何か質問等ございましたら、ご遠慮なくどうぞ。

 

 

 

 

クロスバイクで淡路島1周・2日目

「えっ!?この高低差をクロスバイクで!?真夏の地獄ライド淡路島1周の旅」

 

2日目

 

4:30起床。

もっと寝ていたかったけど、前日20:00に寝てしまったせいでもう目がギンギンです。

体全体ががんばるぞと意気込んでいる。

 

「おれんじ荘」さんは朝食が7:00-9:00の間で選択できます。

もちろん7:00の便でお願いしました。

 

身支度を済ませて朝日を浴びに外に出てみましたが、意外と暑くて不快だったのですぐにお部屋に戻りました。

さあ、汗かくぞ〜!と思って汗かく用の服装で運動するのは楽しいですが、別に汗かきたくないときに汗かくのは気持ち悪いですよね。

今更ですが、アワイチやるならもっと気候のいいときのほうがいいです。

 

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朝食。もりもり!

右端の長芋といかのぬるぬるサラダがめちゃうまい。

おれんじ荘さん、ゆっくり休ませていただきましたし、とっても美味しいご飯をありがとうございました。

体に力がみなぎります。

 

さて今日は、残りの3つの峠を一気に越えるハードな予定。

調べてみたら、最初の峠が一番きついという感想が多かったので少し安心しました。

実際走ってみた感じ、普通に越えられなくはない程度です。

昨日の洗礼がよっぽどだったせいでしょうか、一夜を挟んで元気をチャージしたからでしょうか。

きっと通しで走ってるとかなり疲労が蓄積することになると思います。

 

淡路島の峠の何が嫌って、一旦ピークに達して下り坂に入ったと思ったら、また上りが始まるところです。

頂上が2個以上あります。

ほとんどろくに下調べもしていなかったので、そんなこと思いもよらず...

実際目の当たりにしたら絶望しかありません。

 

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ちょうど半分地点を超えて

 

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道の駅うずしお鳴門海峡大橋まで来ました。

 

途中道を間違えて休暇村まで上がったり、鳴門大橋を通らないルートで行こうとしたりして坂道を余分に2個上りました。

要所要所で「アワイチルートこちら」という看板はあるんですけれども、気を抜いたら見逃します。

しまなみ海道みたいに、路面に色を塗ってもらえたらとってもありがたいですね。

 

鳴門大橋はやっぱり近くまで降りると迫力がすごいです。

今にもうずしおができそうなくらい流れの速い潮、ゴォーっという音を立てながら橋桁の間を流れていきます。

ちょうど橋の影になっているところで、フナムシとともに波の音を聞きながら涼をとって、一休み。

ここに来たら淡路島バーガーは食べたかったのですけど、暑すぎてお腹空かない...。

しかも結構人が来てて密だったので、素通りしてアワイチルートに戻りました。

 

不思議なもので、これだけ3密を避けろと刷り込まれ続けると、人ごみを見ると気分が悪くなってきますね。

他人の飛沫も気にしたことなんて全くなかったですけれど、今や目に見えるようです。

一体いつになれば堂々と旅ができるのでしょう。

せっかく社会人になってお金を稼ぎ出したのに、使い道が見つからなくて悲しいです。

 

閑話休題

 

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千と千尋にでてきそうなやつ。(語彙力)

峠地帯を無事乗り越えて、島の西側に来ました。

サンセットラインという名の通り、夕日が綺麗に見える道を北上していきます。

 

途中やっと見つけたコンビニに寄って、軽食をむさぼっていると

後から颯爽とやってきたローディーの方に話しかけてもらいました。

 

彼は姫路から来られて日帰りで1周途中だとか。

ちなみにこのとき13:00すぎ。

「あと2時間30分ほどで岩屋着くんで〜明日も仕事です!」と笑顔でおっしゃっていました。

意味がわからない。

 

「もう後は平坦な道ですよ!頑張ってください」と激励をいただき、再度漕ぎ出します。

 

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少ししてこの道を見たときは「嘘つき!!!!」と悪態をついてしまいました。

めっちゃ坂道あるやん...。

短い坂道なので、すぐに頂上に達するんですが、疲れた足にはきつかったです。

ちなみにこのようなちび坂はこの先何個もあります。

そりゃそうですよね。いくら平坦な道って言っても本当に全部フラットなわけはないのです。

 

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本日のお宿をとっていた五色まで来ました。

飲食店やコンビニのある風景が戻ってきて、一安心。

南の方は本当に外灯もないので、1人で走るのは緊張します。

チェックインが16:00からだったのですけど、着いたのがまだ13:30でした。

やっぱりガバガバ時間配分。

こんなことならゆっくり淡路島バーガー食べてればよかったです。

どうしても五色でサンセットを見たかったので、今日夕日を見る予定の海水浴場の下見に来ました。

砂浜というより、石がごろごろある感じですね。

足を冷やすととっても気持ちいいです。

濡れてもいい服装だったのでそのまま座り込んで海を見ていました。

まっすぐな水平線と、そこから次々とこちらに寄ってくる波の白筋で視界が埋まります。

ここの海岸も周りに誰もいなくて、世界で一番最後の生き残りになった気分でした。

日々の喧騒から離れて、リフレッシュできた気がします。

そうこうしていると、カニに足を挟まれました。

石ばっかりだったので、よくよく見るとそこかしこにカニが隠れてて、波の間を縫って出てきてはコケをこそげとって食べてました。

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見えますか?(全く見せる気のない写真)

かわいいですが地味に痛いので退散。

 

チェックインまで時間潰しに、近くにあるウェルネスパーク五色に行きました。

ここに温泉施設があるので、汗を流していきます。

 

淡路島の観光施設どこにも言えることなんですけど、寄り道しようと思ったらとにかく目の前の坂道がやる気を削いできます。

島なので、中心部に向けて標高が高くなっていくのは当たり前なんですけどね。

本当に意思を強くもっていないと寄り道できません。

実際すでに私は

明石海峡公園

伊弉諾神

・おのころ島神社

うずしお科学館

を断念していますからね。

弱腰です。

ただでさえきつい峠越えに加え、8月の強すぎる日差しは体力の消耗も激しかったです。

2日間とも予定時刻を大幅に縮めて宿泊予定地に着いていることを考えると、次回のアワイチは1泊2日で十分回れそうだと思うのですが

それでもやはりルート外で坂道を登るのは辛いですね。

 

ウェルネスパーク五色も例に漏れず、坂の上にあるんです。

まあ、帰りは下りしかないから汗かくことはないんですが。

 

そして今日のお宿は「トロフィーハウス」さん。

やっぱり旅といえばゲストハウスでしょ!

ということでこの辺りで唯一のゲストハウスに泊まりました。

優しいご主人とかわいらしい猫の虎徹くんに出迎えられて、旅の疲れも癒されます。

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全然うまく撮らせてくれない虎徹くん。

宿泊者にだけ愛想がいいそうで、寄ってきては体をすりすりしてくれます。

めっちゃかわいい。

 

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この日は急に雲が出てきて、想像していた夕日とは違う空でしたが

いろんな高さの雲があって、夕日とのコントラストも相まってとても綺麗ですね。

刻々と雲は流れていき、太陽は落ちて1分として同じ空はありません。

どれだけ見ていても飽きない美しさです。

虎徹くんも一緒に夕日を見て散歩してくれました。

 

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お宿はこんな感じ。

ハンモックがたくさんあって秘密基地のようでワクワクが止まりません。

今回は、コロナのこともあるので個室のほうを予約していたのですが、収束した暁にはぜひこちらで他の宿泊者とお話ししたいものです。

 

宿のご主人が、海ほたるを観にいこうと誘ってくださったのですが、先ほどの雲が急に雷雨を運んできて、中止になってしまいました。

見たかったなあ〜残念。

 

天気が悪くなったこともあり、この日は外に出ずコンビニ飯で済ませて就寝!

明日は本土に帰還です。

おやすみなさい。

 

 

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2日目はこんな感じです。

道の駅うずしおからSTRAVA起動忘れていたのでワープしています。

 

 

3日目につづく。

 

 

 

 

クロスバイクで淡路島1周・1日目

 

友人に「旅の記録を書いて」と言われて、自慢したい症候群の私は「なにそれすてき」と1秒でブログを開設してしまいました。

 

筆不精で語彙力皆無のため、どこまで続くか、またどこまで魅力を伝えられるか分かりませんが、私自身の備忘録も兼ねて書き留めていこうと思います。

 

はじめましての方も、そうでない方も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

さて、記念すべき初回の記録ですが、まだ記憶も鮮明な直近の旅行にしようと思います。

名付けて「えっ!?この高低差をクロスバイクで!?真夏の地獄ライド淡路島1周の旅」〜!!!!!

 

去る8月某日。夏休みを付与された私は、九州にいる友人を訪ねて鹿児島旅行をする計画を立て、3連休をとっていたのですが。

 

嫌な予感はしていたんです。

それまでも、何回も計画を立てチケットを予約して旅館をとって粘りに粘って結局2、3日前に断念。コロナのせいでキャンセル代だけが積もっていくという経験を重ねてきました。(学習しろ)

 

そして今回も例に漏れず、忌まわしきコロナ第2波のじわりじわりとした影響によって、県外旅行自粛の通達は私に重くのしかかってきたのでした。

泣く泣くキャンセル代をお支払いし友人にはオンライン土下座をかまして、後に残ったのは悲しき3連休。

これは何かしないともったいない!ということで、思い立ったのが淡路島1周でした。

 

淡路島、県内

輪行(自転車を分解して持ち運ぶ)方法も知らないから家から淡路島まで自走、3密回避

さらにこのクソ暑い中連れ立ってくれる友達もいない、感染リスク皆無

 

素晴らしい。コロナ禍でなければ思いつきもしない最高に衛生的な旅行です。

 

以前しまなみ海道を走破したときには、

・暑すぎて下痢になる

・お尻が痛すぎてお話にならない

の2点が課題となりました。

1点めは恐らく、汗をたくさんかいているのにドケチな私は水しか飲まなかったため、電解質バランスが崩れて下痢になったものと考えます。

よって今回は経済的なポカリのお粉を用意しました。

2点めの課題は、長時間同じ姿勢で漕ぎ続けることでお尻のケツ流が滞ってしまい、また地味な段差でお尻が跳ねて自重で痛めつけられてしまって最後の20kmあたりから泣いてしまったことです。

なのできちんとパッド入りのインナーパンツと、サドルのカバーを買い、10分ごとに意識してお尻を持ち上げて血流解除することにしました。

 

今回の最大の懸念は、私がパンク修理の方法も知らないことです。淡路島の南側は山しかないので、パンクしたら詰みますが、何とかなるやろの精神で出発しました。(実際何とかなりました。)

 

そんなこんなで自転車初心者にも程がある私は、大いに余裕を持って3日間の日程を組みました。早い人は日帰りで1周されてしまうのですが...。

幸い台風も来なさそうだし天気はかんかん照り!

ろくに計画も立てず、淡路島に出発です。

 

 

1日目

明石から淡路島に渡るには、

・車で明石海峡大橋を渡る

ジェノバライン(フェリー)に乗る

・泳いで渡る

の3通りあります。

実は自転車で明石海峡大橋を渡ることはできないんですね。

仕方がないのでジェノバライン乗り場を目指します。

始発は意外と遅い、6:30。それに乗るために家は5:30に出ます。

土曜日ということもあって、ジェノバライン乗り場には自転車乗りの人たちもたくさんいらっしゃいました。

皆さんめちゃくちゃいいロードバイクに乗っておられるしベテランの風格がむんむん...。

当たり前ですがクロスバイクで乗り込んでる人なんていなくて、心細くなりました。

 

明石から淡路島まではフェリーで約13分の旅路。

意外と長いですよね、泳いだら何分かかるんでしょう。

夜勤明けだったので眠くて眠くて、しっかり仮眠をとれてしまいました。

 

淡路島に到着。

前日届いたヘルメットを手慣れた(風な)手つきで装着し、ローディーに混じって漕ぎ出します。

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淡路島の海。うーんめっちゃ綺麗。

なかなか身近に海がないので、波の音を聴いてるだけで非日常感に包まれます。

海をより近くで見ながら走れる、時計回りで淡路島を回っていきます。

 

最初はいたって平坦な道。お店もたくさんありますし、車もかなりびゅんびゅん通っていい感じの田舎です。

少し行くとなにやら見えてきましたね。

 

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これがかの有名な(?)謎の大仏です。

今や持ち主がわからず、老朽化も激しいため取り壊しを予定されているとか。

たしかにお腹の部分、ガワが剥がれている気がします。

下の台座の部分は展望台になっているのですが、スプレーで大量に落書きされていました。

完全に廃墟ですね。

そしてよく見ると首の部分にも展望台らしきものが...怖い!しなんか罰当たり!

今にも崩れそうな心許ない支えと、吹き曝しの展望台。

昔はあそこにも登れていたのでしょうか、やばいです。

 

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誰もいねー。

本当に誰もいません。動いているものはうみねこと車だけ。

青い海、白い雲、輝く空、静かな浜辺。全て独り占めです。

 

1つめの峠に差し掛かるまでは本当に至って平和な道のりでした。

淡路島、余裕やん。しまなみ行けたし行けるっしょ。

でも。この後、亡くなったんだよね...。

 

 

由良という地点を超えると、急に淡路島の裏の側面が姿を表します。

えっさっきまでの海どこ行った!?と言わんばかりの山、坂、木、峠、うねうね。

しかも山の中なのに木の枝は影を作ってくれません。めちゃくちゃ暑い中変速を一番軽くしてひたすら足を動かします。

途中後ろから何人にも抜かれていきました。

みんなすんごいぜーはー言って、叫びながら漕いでました。

 

私がしんどいのはクロスバイクだからとか、運動不足だからとかじゃなくって、ちゃんと鍛えてらっしゃるローディーの方でもあれだけきついんだと思ったら、少し頑張れる気がしました。(でもたぶん一番は運動不足のせいだと思う)

 

結局、あと5mがどうしても登れなくって、歩いちゃったんですけどね。

後悔してるのでまたいつか必ず、再挑戦します。

 

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お待ちかね立川峠の名所、ナゾのパラダイス。

写真で見るよりずっと静かに、異様な雰囲気でそこに佇んでました。

秘宝館の名の通り、ちんとまんのオモチロイ展示がしてあるとの噂。

ぜひ拝見したかったのですが、ここは女1人ではなかなか入る勇気ありませんね。

気心知れたカップルは楽しめるのではないでしょうか。

 

ここで一旦下り坂に突入していたので油断しましたが、再度上り坂に変わります。

もう本当に、淡路島が嫌いになるかと思いました。

こんなにしんどいとは思わなかった。

 

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海抜0m地点から、こんなところまで上がってきちゃうんです。

信じられない。

自転車で通っていい道じゃない。

規制したほうがいい!...は冗談ですが、実際下り道はくねくねな上かなりスピードが出てしまうので、事故も多いそうで。

基本的なことですが、ブレーキの効き具合はしっかり点検して臨みたいですね。

 

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1つめの峠を降りてまた海のそばまで戻ってきました。

南淡路水仙ラインと呼ばれている道です。

水仙の咲く季節にはとってもいい香りがするんだろうなあ...あいにくと今は自分の汗と潮の匂いしかしません。

 

1日目はこの辺りに宿をとっていました。

15:00くらいに着けてたらいいなと思っていたのですが、時刻はまだ11:00。

えっ時間計算おかしくない?

見積もりが適当すぎました。

時間を潰そうにも、この辺り、ほんっっっっっっとうに何もないんです。

お昼ご飯でも食べようかと、土生港のあたりまで行って、「はぶ荘」さんという民宿を見つけました。

ネットで調べると、めちゃくちゃ料理の美味しいお宿のよう。

「最初に言っとくけど、料理は一流!施設は三流やで!」って自分で言っちゃってるし...。

なるほど、そんなにお料理に力を入れてらっしゃるならぜひいただきたい!と思ったのですが、財布を確認するとなんとも現金が心許ない。

女1人旅中は、あんまりお金を持ち歩きたくないんですよね。

でも南淡路はコンビニなんて全くないですし、ATMも見かけません。キャッシュレス対応のお店も少ないです。

やはり最後に信用できるのは現ナマと痛感いたしました。

おいくらくらいするのかわからず、怖かったので、今度の機会にリベンジを誓って。

 

近くの土生港にやってきました。

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目の前の島、沼島へ渡ることにします。

沼島は「国生みの島」と言われています。

なんでも、イザナギイザナミが国をつくるために矛で海をかき混ぜ、引き上げた矛の先から落ちたひとしずくが固まってできた島なんだとか。(他にも候補地はあるそうです)

小さな島ですが、かなりのパワースポットのよう...!

日本神話にわかオタクの私はさっそくフェリーに乗り込みます。

 

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めちゃくちゃ綺麗な夏ですね。

ここはとくべつ時間がゆっくり流れているような気がします。

漁師さんたちが網を片付けながらのんびり談笑しておられました。

沼島といえば鱧、鱧といえば沼島と言われるくらい、鱧が有名なようです。

鱧目当てに美食ツアーで来られていた方々もたくさんおられました。

鱧って今まで食べたものは、小骨がどうしても気になるし、そこまでありがたがって食べるものじゃないなっていう印象だったので、どうしても食指が動かなかったのですが

せっかく来たからには食べなきゃならねえ。

「民宿お食事処 あさやま」さんにお邪魔しました。

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みて...!このおっきい鱧天!

食べてよかった。

ふわっふわのさっくさくのめちゃくちゃ美味しい天ぷらでした。

小骨なんか全くないですけど?

ただただ口当たりのよい上品な白身

沼島。なんて最高なんだ。

 

これに小鉢2つとご飯とお味噌汁がついて、定食でした。

絶対おすすめです、鱧を食べに沼島に来てください。

 

次は

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この坂道を登って

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上立神岩へ!

このとんがった岩、30mあるそうです...。

意味わからん。

イザナギイザナミがここを回って夫婦の契りを交わしたそうで、よーく目を凝らすと♡マークの形に岩が窪んでいるんです!

こんなところで、誰かが彫ったのかしら?

それでも十分すごいですが。

 

ここで先に写真を撮っていらっしゃった老夫婦とお話し。

綺麗なお水を求めて前日に思い立ち、東大阪から来られたそう。

アクティブすぎる...。

というか、前日に思い立って沼島に泊まろうなんて、めちゃくちゃ玄人ですよね。

とっても仲の良いご夫婦で、私もこんな風に歳を重ねられたらなあと思いました。

 

この後おのころ神社に行かれるというので、ご一緒させていただきました。

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疲れたふくらはぎがぴくぴくしちゃう階段。

イザナギイザナミが祀られています。

道中たくさん小さなカニがいました。

もしかして、こういうカニも神話に登場したりするのかしらん。

とっても心地よい空気でした。

 

 

さて、お宿チェックインにちょうどよい時間になりましたので、老夫婦にお別れを告げ、本島に戻ります。

 

泊まったのは「おれんじ荘」さんという民宿。

こちらも、お料理が格別だと口コミで有名なお宿です。

予約のときに「女性?自転車?1人?坂道結構きついけど、大丈夫ですか?」とかなり念を押されたのですが、坂道とは峠のことだと思い込んでいた私、「あっ全然大丈夫です!がんばります!」と元気よくお返事。

実際はお宿に着くまでに、峠よりも斜度のきつい坂道があったのでした...。

自転車で登るなんて到底無理。こけます。

美味しいご飯に無事ありつくため、自転車を降りて歩きました。

 

お宿の写真はなぜかないんですが、朝日の臨める高台にあって、とても綺麗に整えられたお部屋でした。

1人で使わせていただくのがもったいないくらい。

着いてさっそくお風呂をいただき、さっぱりしてご飯をいただきました。

鱧コースではなかったのですが、鱧の湯引き、刺身、鍋とたくさんいただきました。

他のお料理もほっぺたが落ちまくる美味しさ。

汗まみれになりながら、ひいひい漕いで何が楽しいかってこの瞬間やんなあ〜!乾杯!

 

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この場所は、auだと電波が立ったり立たなかったりでネットに接続できませんでしたが、ここまで来ていつもどおりSNSやらメールやらに縛られてる道理もないよなと思い直し、早々にスマホを切ってゆっくり過ごせました。

手元にスマホがあると、どうしても見てしまいますからね。

 

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1日目はこんな感じ。

明日に向けて、英気を養います。

 

2日目につづく。